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代表の挨拶

Hideyo_Miyazaki ARISE代表 宮嵜 英世
(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 院長)

2025年4月1日付で国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 院長に就任いたしました宮嵜英世です。また、Academic Research Organization (ARO) Alliance for Southeast and East Asia(以下「ARISE」)の代表も引き続き務めさせていただきます。

国立健康危機管理研究機構(Japan Institute for Health Security:以下「JIHS」)は2025年4月に国立国際医療研究センターと国立感染症研究所とが統合し、発足しました。JIHSは「感染症をはじめとする健康危機に対して安心できる社会を実現する」をミッションに、「世界トップレベルの感染症対策を牽引する『感染症総合サイエンスセンター』として、基礎、臨床、疫学、公衆衛生、社会科学にわたるすべての領域研究を統合的に推進し、最先端の医療と公衆衛生対策を提供する」とのビジョンを掲げています。

ARISEは、2021年12月に国立国際医療研究センター(現:JIHS)が主体となって設立され、感染症に関する臨床研究/試験の実施を促進し、その最適化を図り、アジアをリードする信頼性の高いAROの連携ネットワークを形成することを目的としています。アカデミア及び産業界主導の感染症研究の連携と実施の促進、感染症を対象とした医療製品の研究開発において、エピデミック対策としての、国境を越えた強固かつ強靭な臨床研究/試験実施体制の確立、さらに他の臨床研究/試験ネットワークとのグローバルな連携を通じて、世界的なパンデミックへの備えを推進する上で重要な役割を果たすべくアジア諸国の複数のARISE加盟機関とその実施基盤の整備を進めています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界が一丸となって研究開発に取り組み、必要な医薬品等を迅速に提供することの重要性を強く認識させました。このような対応を実現するために、平時においては臨床研究/試験の実践を通じたアジア地域の臨床研究/試験実施能力の向上と医療製品の国際展開をAROとして支援しつつ、緊急時においてはこれまで整備してきたネットワークに連携を呼びかけ、迅速な医薬品等の研究開発と展開ができるよう備えています。

アジアでの臨床研究/試験は大きな成長の可能性があります。ARISEは、JIHSのビジョン、ミッションに近づけるよう、各国の研究者や医療関係者はもちろんのこと、政府機関、産業界、国際機関等とも密に連携して、アジアにおけるエビデンス創出、ひいては医療の向上に引き続き尽力貢献してまいります。

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